第3回:画像・サイトリンク・電話など、広告アセットは登録すべきか
リスティング広告を設定するとき、見出しや説明文とあわせて迷いやすいのが広告アセットです。
広告アセットとは、広告に追加できる補足情報のことです。サイトリンク、電話番号、画像、住所、コールアウトなどが代表的です。Google広告では、これらの情報を組み合わせて、ユーザーの検索内容や状況に応じた広告表示を行います。
では、広告アセットは必ず登録した方がよいのでしょうか。結論から言えば、事業内容に合うものは、できるだけ登録しておくべきです。
広告アセットは「飾り」ではなく判断材料
広告アセットというと、広告を目立たせるための追加表示のように思われるかもしれません。もちろん、広告の表示面積が広がることで、検索結果の中で目に入りやすくなる効果はあります。
しかし、それ以上に重要なのは、ユーザーがクリックする前に判断できる情報を増やせることです。
たとえば、同じ「リスティング広告運用代行」という広告でも、サイトリンクに「料金」「運用事例」「お問い合わせ」「対応内容」が表示されていれば、ユーザーは自分が知りたい情報に近いページへ進みやすくなります。
広告アセットは、単に広告を大きく見せるものではありません。ユーザーにとって必要な情報を補い、目的に合った行動につなげるための設定です。
サイトリンクは、目的別の入口を作る設定
サイトリンクは、広告からホームページ内の特定ページへ直接誘導できるアセットです。
通常、広告をクリックすると設定したリンク先ページへ移動します。しかしサイトリンクを設定しておくと、広告の下に複数のリンクを表示できる場合があります。
たとえば、次のようなページをサイトリンクとして設定できます。
- サービス内容
- 料金・費用
- 実績・事例
- よくある質問
- 会社案内
- お問い合わせ
ユーザーによって、知りたい内容は異なります。すぐに問い合わせたい人もいれば、まず料金を確認したい人、実績を見てから判断したい人もいます。
サイトリンクを設定することで、ユーザーの関心に合わせた入口を用意できます。これは、広告のクリック率を高めるだけでなく、ホームページ内での迷いを減らすことにもつながります。

コールアウトは、短い強みを補足する
コールアウトは、広告文に短い補足情報を追加できるアセットです。リンクではなく、あくまでテキストとして表示されます。
たとえば、次のような内容が考えられます。
- 初回相談対応
- 運用改善まで対応
- 中小企業の広告運用を支援
- ホームページ改善も相談可能
- アクセス解析をもとに改善
コールアウトは、広告文だけでは伝えきれない特徴を補う場所です。ただし、何でも入れればよいわけではありません。実際のサービス内容と合っていない表現や、過度に期待を持たせる表現は避けるべきです。
広告アセットは、クリックを増やすためだけでなく、クリック後のミスマッチを減らすためにも使う必要があります。
構造化スニペットは、サービスの範囲を伝えやすい
構造化スニペットは、サービスの種類や対応内容を一覧のように表示できるアセットです。
リスティング広告運用であれば、たとえば次のような内容が考えられます。
- Google広告
- Yahoo!広告
- 検索広告
- ディスプレイ広告
- アクセス解析
- ホームページ改善
構造化スニペットは、ユーザーに「どこまで対応している会社なのか」を伝えやすい設定です。
特に複数のサービスを提供している場合や、対応範囲を明確にしたい場合に有効です。逆に、対応していない内容まで入れてしまうと、問い合わせ後のズレにつながります。
電話番号アセットは、業種によって重要度が高い
電話番号アセットは、広告に電話番号や電話ボタンを表示できるアセットです。スマートフォンで検索しているユーザーにとっては、そのまま電話できるため便利です。
特に、緊急性の高いサービス、予約が必要なサービス、電話相談が多い業種では重要な設定です。
ただし、電話番号アセットを設定するときは、営業時間や対応体制も考える必要があります。電話に出られない時間帯に多く表示されても、機会損失や無駄なクリックにつながる可能性があります。
Google広告では、アセットごとに表示スケジュールを設定できる場合があります。電話対応ができる曜日や時間帯に合わせて設定することで、より実務に合った配信がしやすくなります。
画像アセットは、サービス理解を助ける場合に有効
画像アセットは、検索広告に画像を追加できるアセットです。検索広告はテキスト中心の広告ですが、画像が表示されることで、サービス内容や会社の雰囲気が伝わりやすくなる場合があります。
画像アセットに向いているものとしては、次のようなものがあります。
- 施工事例
- 商品写真
- 店舗や事務所の写真
- スタッフや作業風景
- サービスの利用イメージ
一方で、内容と関係の薄い素材写真や、いかにも広告用に作ったような画像は、かえって信頼感を下げることがあります。
画像アセットは、目立たせるためだけに使うのではなく、広告文だけでは伝わりにくい情報を補うために使うことが大切です。
広告アセットは必ず表示されるわけではない
広告アセットを設定しても、毎回必ず表示されるわけではありません。
Google広告では、ユーザーの検索内容、広告の掲載順位、広告ランク、表示スペース、アセットの関連性などをもとに、表示するかどうかが判断されます。
つまり、サイトリンクや画像を登録したからといって、すべての検索結果で必ず表示されるわけではありません。
だからこそ、広告アセットは「表示されたら役に立つ情報」として、できるだけ丁寧に整えておく必要があります。表示される可能性がある場面で、ユーザーにとって有益な情報になっていることが重要です。
広告アセットとホームページの内容はそろえる
広告アセットを設定するときに最も大切なのは、リンク先のホームページと内容をそろえることです。
たとえば、サイトリンクに「料金」と書いているのに、リンク先に料金の目安がまったく書かれていない場合、ユーザーは不信感を持ちやすくなります。
また、広告で「事例紹介」と表示しているのに、事例ページが古いまま更新されていない場合も注意が必要です。広告で期待させた内容を、ホームページ側でしっかり受け止められていなければ、せっかくのクリックがCVにつながりにくくなります。
広告アセットを充実させることは重要ですが、それと同じくらい、ホームページ側の情報を整えておくことも重要です。

登録して終わりではなく、成果を見ながら見直す
広告アセットは、一度登録したら終わりではありません。配信後は、どのサイトリンクがクリックされているか、電話アセットからの反応があるか、画像アセットが成果に影響しているかなどを確認する必要があります。
反応の良いアセットがあれば、その内容を広告文やホームページ改善に活かすことができます。逆に、クリックはされているのに問い合わせにつながらない場合は、リンク先ページの内容や導線を見直す必要があります。
広告アセットの結果は、広告管理画面だけで完結するものではありません。アクセス解析やホームページ上の行動とあわせて見ることで、より実際の成果に近い改善ができます。
まとめ
広告アセットは、リスティング広告の効果を高めるために重要な設定です。サイトリンク、コールアウト、構造化スニペット、電話番号、画像など、事業内容に合うものはできるだけ登録しておくことをおすすめします。
ただし、広告アセットは単に広告を目立たせるためのものではありません。ユーザーがクリック前に判断できる情報を増やし、目的に合ったページへ誘導し、問い合わせにつながりやすい流れを作るためのものです。
そのためには、広告アセットの内容とホームページの内容をそろえることが欠かせません。広告で伝えた情報を、リンク先のページでもきちんと確認できる状態にしておく必要があります。
次回は、広告を出す前に必ず整えておきたい「Google Analyticsとの連携と成果計測の基本」について解説します。
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